つゆだく
昨日久しぶりに松屋に行ったわけですよ。
もうね、松屋歴20年くらいの私になると、券売機で食券買いながら、
両隣が空いて広々使える3連空席の場所を獲物を捕らえる猛獣のような目で探し出し
食券を片手に颯爽と席に向かうわけですよ。
もうね一点の淀みもない、スマートかつスムーズな流れ。
席についていつものように、食券を手渡しながら、こう告げるわけですよ。
「つゆだくで」
すると一瞬の間を置いて、片言の日本語で
「モウイチド、オネガイシマス」
と
いきなり淀んじゃいましたよ。
まあ無理もない、そこで初めて顔を上げて店員を見ると
中国の方なんですよ。
あー、メンゴメンゴ。
ちょっと流暢に頼みすぎたね。
日本の方だと思って、いつもの流れでついつい。
次はハッキリと聞き取れるように、
「牛めしつゆだくでお願いします。❤」
・・・・
店員A「ツ・ユ・ダ・ク?」
(´゚д゚`)ポカーン
店員が食券を見て怪訝そうな顔をして言うじゃないですか。
もうね、ツユダクを聞き取れてるとなると、完全に私のミス。
食券買い間違えて、カレーとか定食をつゆだくで頼んじゃったよ、(・ω<)てへぺろ
みたいな感じですよ。
ちょっと顔を赤らめながら、店員の手にある食券を見ると
牛めし (並)
と・・・・
もうね、こうなるとパニック
何が起きてるのかわからない。
牛めしの食券だよね?
あれ、そもそもここ松屋だよね?
民主政権がつゆだく廃止法案でも通した?!
パラレルワールドに迷い込んだ!!!???
みたいな感じですよ。
この間0.5秒くらい
もうね普段仕事じゃ使ってない頭がフル回転ですよ
つゆだくとの楽しかった思い出が、
走馬灯のように頭を駆け巡るわけですよ!
普通の日本人なら、ここでひよって、
「あ、じゃあ普通ので」
みたいな感じになるでしょう。
でも私は違う。
ここで引いたら完全に負け。
無条件降伏ですよ。
尖閣問題も、油田問題も何もかも、事なかれ主義な日本人は何も言えずに
全て彼らの思い通りになってしまう!
つゆだくだけは譲れない!!
絶対に負けられない戦いがここにあるわけですよ!
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そんな熱い戦いをよそに、さすが大都会東京。
周りの日本人は超クール
いつものように牛めしとか定食とか、ぱくついてるわけですよ。
おいおい、お前らなにやってんだと。
一緒に立ち上がろうではないかと。
これはもう私1人の戦いではない!
日中つゆだく戦争なのだと!!
つい先日もニッポンチャチャチャとバレーボールでも
日本応援して盛り上がってたじゃないかと。
なんだおじさんがあの金の棒みたいなのを配ろうか?
ジャニーズ呼んで盛り上げますか?
みたいな感じですよ。
そんな熱い戦いを奥の厨房から見てた、一人の男性が颯爽と駆け寄ってくるではありませんか。
おー、ついに援軍登場、店長あざーっす。
一気に安堵感が漂うわけですよ。
すると彼のネームプレートにも
「トウ」
とか書いてあるわけですよ。
援軍が来たかと安心してたら、まさかの敵。
無事渓谷まで逃げ切れたと思ったら、
ジャーンジャーン
孔明謀ったな!!
みたいな、横山光輝ばりの展開ですよ。
もう退路を立たれた袋のネズミ。
すると彼らは中国語でなにやら話し出します。
途中途中に「つゆだく」というキーワードが聞き取れたので、
たぶんつゆだくの説明をしていたのではと。
すると、さっきまで怪訝な顔してた店員が元気よく
「つゆだく一丁~!」
だって。
しかも
ドヤ顔で
まあ無事に注文が通ったので、良かったですが、
トウさん含め、すみませんとかなにも無しね。
なんか俺が悪かった雰囲気?(苦笑
もう恥ずかしいやら何やらで、
汗だくでつゆだくを頂きました。
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