2012.06.06

つゆだく

昨日久しぶりに松屋に行ったわけですよ。


もうね、松屋歴20年くらいの私になると、券売機で食券買いながら、
両隣が空いて広々使える3連空席の場所を獲物を捕らえる猛獣のような目で探し出し
食券を片手に颯爽と席に向かうわけですよ。


もうね一点の淀みもない、スマートかつスムーズな流れ。

席についていつものように、食券を手渡しながら、こう告げるわけですよ。













つゆだくで














すると一瞬の間を置いて、片言の日本語で




モウイチド、オネガイシマス





いきなり淀んじゃいましたよ。

まあ無理もない、そこで初めて顔を上げて店員を見ると
中国の方なんですよ。




あー、メンゴメンゴ。
ちょっと流暢に頼みすぎたね。
日本の方だと思って、いつもの流れでついつい。



次はハッキリと聞き取れるように、








牛めしつゆだくでお願いします。❤







・・・・










店員A「ツ・ユ・ダ・ク?
(´゚д゚`)ポカーン
店員が食券を見て怪訝そうな顔をして言うじゃないですか。




もうね、ツユダクを聞き取れてるとなると、完全に私のミス

食券買い間違えて、カレーとか定食をつゆだくで頼んじゃったよ、(・ω<)てへぺろ
みたいな感じですよ。

ちょっと顔を赤らめながら、店員の手にある食券を見ると










牛めし (並)

と・・・・






もうね、こうなるとパニック
何が起きてるのかわからない。




牛めしの食券だよね?


あれ、そもそもここ松屋だよね?



民主政権がつゆだく廃止法案でも通した?!



パラレルワールドに迷い込んだ!!!???

みたいな感じですよ。
この間0.5秒くらい

もうね普段仕事じゃ使ってない頭がフル回転ですよ





つゆだくとの楽しかった思い出が、

走馬灯のように頭を駆け巡るわけですよ!






普通の日本人なら、ここでひよって、
あ、じゃあ普通ので
みたいな感じになるでしょう。

でも私は違う。

ここで引いたら完全に負け。

無条件降伏ですよ。








尖閣問題も、油田問題も何もかも、事なかれ主義な日本人は何も言えず
全て彼らの思い通りになってしまう!





つゆだくだけは譲れない!!







絶対に負けられない戦いがここにあるわけですよ!
Copyright© tv asahi

そんな熱い戦いをよそに、さすが大都会東京。

周りの日本人は超クール
いつものように牛めしとか定食とか、ぱくついてるわけですよ。



おいおい、お前らなにやってんだと。

一緒に立ち上がろうではないかと。

これはもう私1人の戦いではない!

日中つゆだく戦争なのだと!!

つい先日もニッポンチャチャチャとバレーボールでも

日本応援して盛り上がってたじゃないかと。

Img_4367

なんだおじさんがあの金の棒みたいなのを配ろうか?
ジャニーズ呼んで盛り上げますか?
みたいな感じですよ。





そんな熱い戦いを奥の厨房から見てた、一人の男性が颯爽と駆け寄ってくるではありませんか。



おー、ついに援軍登場、店長あざーっす。
一気に安堵感が漂うわけですよ。

すると彼のネームプレートにも








トウ

とか書いてあるわけですよ。

援軍が来たかと安心してたら、まさかの敵。

無事渓谷まで逃げ切れたと思ったら、

ジャーンジャーン

孔明謀ったな!!

Img_4367

みたいな、横山光輝ばりの展開ですよ。



もう退路を立たれた袋のネズミ。

すると彼らは中国語でなにやら話し出します。
途中途中に「つゆだく」というキーワードが聞き取れたので、
たぶんつゆだくの説明をしていたのではと。



すると、さっきまで怪訝な顔してた店員が元気よく




つゆだく一丁~!


だって。

しかも

ドヤ顔で



まあ無事に注文が通ったので、良かったですが、
トウさん含め、すみませんとかなにも無しね

なんか俺が悪かった雰囲気?(苦笑









もう恥ずかしいやら何やらで、












汗だくでつゆだくを頂きました。

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